ダークな世界観に惹きこまれる…あさのあつこ著No.6の1巻感想

あさのあつこ著No.6の1巻を読み終えました。

まさか、BL風味だとは知らず、腐女子のワイ、大歓喜!状態でした。

ダークな中に淡いBLが入っていて、心情の描写がとてもわかりやすくて、とにかくおもしろかったです。

今はもう本が手元にないので、正確な情報ではないかもしれませんが、特に印象的だったシーンを紹介します。

ネズミとの出会い

やっぱりここのシーンは印象的です。

嵐の中、窓を開けて大声を出していた紫苑は、肩に大けがを負ったネズミ(人の名前)に出会います。

変わった目の色をしている、とか、けがの状態とか、紫苑の観察力がばっちり発動しています。

こういう表現からも、女の子を見るような目で、ネズミのことを見ているということが分かるような気がします。(勝手な推測です、すみません。)

レタス、転がる…

けっこう序盤に人が死にます。

最初は何の話かわからず戸惑いましたが、読んでいくうちにそう話を持っていくかー、と思いました。

蜂による急速な老化に死。描写が生々しくて、こまったちゃんまで鳥肌が立ってしまいました。

警官(名前忘れた)からの逃走

幼い頃にさんざんお世話になった(皮肉です)警官と、再び会うことになります。

警官につかまり、パトカーに乗って、護送中の紫苑を、ネズミがお掃除ロボット(名前忘れた)を使って助けてくれます。

後半は紫苑とネズミ、二人で汚水にもぐったりしますし、ハラハラドキドキします。

紫苑、白髪に、そして体に蛇を飼う

紫苑が蜂に寄生されてました。これまたネズミが救います。

紫苑の髪は後遺症で白髪になり、体には蛇が浮いている状態に。

紫苑がネズミに「なかなかに艶っぽい」と言われてましたね。

こまったちゃんだったら照れちゃうけど、紫苑、スルーしてましたね(笑)

特にBL作品というわけではないけれど、そういう要素があるのが良いです。

メインはNo.6の謎ですが、男同士の恋愛という面も、魅力ある作品だと思いました。

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